
多くの女性が“コエンザイムQ10”と聞いて最初に思い浮かべるイメージは“美容に効果のある成分”ではないでしょうか?
実際に、コエンザイムQ10を使用した化粧品や美容ドリンクなどが数多く販売されていますので、このことからも美容に効果が高いことが分かります。
では、コエンザイムQ10のどのような作用が美容に効果をもたらしているのでしょうか?
人間の皮膚は、表皮、真皮、皮下脂肪の3つの層で構成されています。
3つの層の中でも、真皮は肌の弾力を支える役割を果たしており、“コラーゲン線維”“エラスチン線維”“ヒアルロン酸”などを作り出す線維芽細胞で構成されています。
コラーゲンやエラスチンは肌に弾力を与え、ヒアルロン酸は、みずみずしい潤いのある肌を保つ役割を果たしています。
もちもち肌の赤ちゃんのように、肌が若々しい人は、線維芽細胞が活発に活動しているため、真皮にコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が多く存在しています。
しかし、ストレスや紫外線、加齢などの影響で、肌内部の活性酸素が悪性化すると、線維芽細胞にダメージを与えて、これらの美肌成分を作り出す力が弱まります。
その結果、活性酸素がコラーゲンを老化させてシワをつくり、メラニンを生産する細胞に働きかけることでシミができるのです。
コエンザイムQ10は、強い高酸化作用を持っており、悪性化した活性酸素を除去して線維芽細胞の働きを正常化し、シミやシワの発生を予防します。
また、コエンザイムQ10には、新陳代謝を活発化させる効果もあるため、肌のターンオーバーのサイクルを早め、若々しく美しい肌を保つことができるのです。
肌のターンオーバーとは、新陳代謝の働きによって、肌の古い角質細胞が剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わるサイクルのことを言います。
加齢によって新陳代謝が悪くなるとターンオーバーのサイクルが遅くなり、古い角質がたまることで肌がくすみ、シミやシワが目立つようになるのです。
ターンオーバーのサイクルは、10代で約20日、30代で約40日、50代を超えると80日以上かかると言われています。
このことからも、若々しい肌を保つために、ターンオーバーのサイクルを正常に働かせることが重要になってくることがよく分かりますよね。
また、美肌に効果がある栄養素として知られているビタミンCやビタミンEは、コエンザイムQ10が存在しないと正常に働かないことが分かっているのです。