
コエンザイムQ10の効果をいち早く発見したのが、スポーツ選手だと言われています。
確かに、健康食品として効果が高いことが知られていますが、特にスポーツ選手がコエンザイムQ10の効果に着目したのはなぜなのでしょうか?
日本でコエンザイムQ10のサプリメントが販売されるようになったのはごく最近のことですが、アメリカでは1980年代からスーパーマーケットやドラックストアなどで一般的に販売されてきました。
コエンザイムQ10を愛用していたとされる代表的な選手に、大リーグ史上最多の5714三振を奪い、27年間も現役として活躍し続けた伝説の投手“ノーラン・ライアン”や、水泳1500m自由形の世界記録保持者で知られる、オーストラリアの“グランド・ハケット”選手がいます。
また、現在でも多くのトップアスリートがコエンザイムQ10を服用して記録を伸ばしていると言われているのです。
では、なぜトップアスリートが記録を出すためにコエンザイムQ10の摂取が有効とされているのでしょうか?
それは、コエンザイムQ10が持つ2つの働きが関係していると考えられます。
激しいスポーツをするトップアスリートは、短時間で多くのエネルギーを必要とします。
体内のエネルギーが足りないと瞬発的に能力を発揮することが難しくなりますし、疲れがたまるため、思うような練習を行えない可能性が出てきます。
コエンザイムQ10の特徴のひとつとして、体内に吸収された栄養素をエネルギーに変える働きがありますので、多くのエネルギーを必要とするアスリートにとって、エネルギー量を増やすコエンザイムQ10は、記録を生み出すために有効な成分と言えるのです。
また、激しい運動や極度のストレスがかかるトップアスリートは、活性酸素を多く生成する傾向にあると言います。
活性酸素は主に呼吸によって体内に取り込まれた酸素が代謝される時に多く発生するため、トップアスリートのように、激しい運動を続けて呼吸の量が増えている場合は、特に多くの活性酸素を生成している可能性があるのです。
活性酸素が過剰に作られると、体にある正常な細胞までも攻撃をするため、免疫機能が低下して、病気や体の故障を起こしやすくなります。
日々練習を行うトップアスリートにとって、病気や体の故障は、時に選手生命を脅かす可能性をはらんでいます。
コエンザイムQ10には、この活性酸素を除去する抗酸化作用があるため、トップアスリートの体調を整えるためにも有効な成分なのです。